リフォームしやすい中古マンションの選び方! プロが教える見極めポイント

はじめに

中古マンションを購入する際、多くの人がリフォームを視野に入れています。

しかし、いざリフォームを始めると、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも少なくありません。

特に、リフォームが思うように進まない原因の一つに「マンションの仕様」があります。

見た目や立地にとらわれて選んでしまうと、後からリフォームの制約に気づき、計画通りに進められないことが多々あります。

本記事では、リフォームしやすい中古マンションの選び方を解説します。

これからマンション購入を考えている方はぜひ参考にしてください。

最後まで読むことで、リフォームがしやすいマンションの選び方がわかり、理想の住まいを手に入れるための第一歩を踏み出すことができるでしょう。

それでは、早速見ていきましょう。

リフォームのしやすさは「床」で決まる!

直床と二重床の違いを理解しよう

中古マンションのリフォームを成功させるには、まず「床の仕様」に注目することが大切です。

マンションの床には大きく分けて「直床」と「二重床」という2つの種類があります。

直床は、コンクリートの基礎に直接フローリングが張られているタイプです。

一方、二重床はコンクリートの基礎に10cm程度の空間を作り、その上にフローリングが張られています。

この違いがリフォームのしやすさに大きく影響します。

二重床がリフォームに有利な理由

リフォームで間取りを変えたい場合、特に水回りの位置を変更したいとき、二重床は非常に有利です。

二重床には床下に配管を通すための空間があるため、配管の位置変更が比較的容易に行えます。

例えば、キッチンを壁付けから対面式に変更したい場合、配管を新しい位置に通す必要があります。

二重床であれば、その空間を利用して配管を引き直すことができ、リフォームの幅が広がります。

直床でもリフォームは可能?

「直床だからリフォームが難しい」と思うかもしれませんが、直床でも工夫次第でリフォームは可能です。

例えば、配管の位置を変えるために部分的に二重床に変更する方法もあります。

ただし、その場合は床の高さが上がるため、天井が低くなることを考慮しなければなりません。

このように、直床でもリフォームは可能ですが、制約が多いため、事前にしっかりと検討することが重要です。

壁を取ってスッキリした空間に!でも注意が必要

ラーメン構造と壁式構造の違い

リフォームで壁を取り除いて広々とした空間を作りたい場合、マンションの構造に注意が必要です。

マンションの構造には「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。

ラーメン構造は、柱と梁(はり)で建物を支えるタイプで、間にある壁は構造的に重要ではないことが多いため、取り除くことが可能です。

壁式構造は要注意!

一方、壁式構造は、壁そのものが建物の強度を支える重要な役割を果たしているため、リフォームで壁を取り除くことが難しい場合があります。

例えば、「ここに壁があると邪魔だから取りたい」と思っても、その壁が建物の耐震性に関わる重要な壁である場合、取り除くことはできません。

そのため、壁を取りたいと思っている場合は、マンションの構造がラーメン構造か壁式構造かを事前に確認することが必要です。

壁の見極め方

実際に壁が取れるかどうかを判断する方法の一つに、壁を叩いて音を確認する方法があります。

空洞のような音がする壁は取り除ける可能性がありますが、詰まった音がする壁は構造的に重要な壁である可能性があります。

ただし、この方法だけでは確実ではないため、専門家に相談することをおすすめします。

パイプスペースと天井の仕様がリフォームを左右する

パイプスペースの位置は重要

リフォームで特に重要なのが、パイプスペースの位置です。

パイプスペースとは、マンションの各階で使われた水を下の階に流すための縦管が通っている場所です。

このパイプスペースの位置が、リフォームの際に水回りの配置を決定する重要なポイントになります。

パイプスペースから離れすぎないように注意

パイプスペースから水回りを離すことも可能ですが、その場合は床下に長い配管を通す必要があり、リフォームが難しくなることがあります。

さらに、配管には一定の角度をつけて水が流れるようにする必要があるため、距離が長くなると床下の空間も必要になります。

そのため、パイプスペースの位置を確認し、それに応じたリフォーム計画を立てることが重要です。

天井の仕様もリフォームに影響

最後に、天井の仕様もリフォームに大きな影響を与えます。

天井には直天井と二重天井があり、二重天井は天井裏に空間があるため、空調や配線の変更がしやすいです。

直天井の場合、配線や配管を通すためには、天井を少し下げる必要があることが多く、その分天井が低くなることを考慮する必要があります。

まとめ

中古マンションを購入する際、リフォームのしやすさを考慮することは非常に重要です。

床の仕様、壁の構造、パイプスペースの位置、天井の仕様など、さまざまな要素がリフォームに影響を与えます。

これらのポイントを理解しておくことで、購入後に後悔することなく、自分の理想とするリフォームを実現することができます。

中古マンションを選ぶ際には、見た目や価格だけでなく、これらのリフォームのしやすさにも目を向けて選ぶことが、後悔しないマンション選びの秘訣です。

理想の住まいを手に入れるために、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

そして、購入を決める前には、信頼できるリフォーム会社と一緒に現地を確認し、自分の希望が叶えられるかどうかをしっかりとチェックしましょう。

以上のポイントを押さえて、中古マンション購入の失敗を防ぎ、理想のリフォームを実現してください。

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